三重県ってこんな場所

三重県は日本のほぼ中央に位置し、関西圏と中京圏の接点として、両方の文化が共存する地域です。海や山など豊かな自然環境にも恵まれ、松阪牛や伊勢えびといった良質な食材の宝庫としても知られています。

三重県ってこんな場所

三重県の歴史と文化

三重県には伊勢神宮や伊賀流忍者、世界遺産熊野古道など、長い歴史を語る上で欠かせないスポットが数多く存在します。また、伊勢志摩に今も伝わる海女漁は、独特の文化として現代にも息づいています。

自然環境

県の西側は鈴鹿山脈や熊野古道を有する紀伊山地などの山々。東側には、伊勢湾や熊野灘など太平洋を望みます。さらに的矢湾、英虞湾といった多くの湾を有するリアス海岸の特徴があり、2016年に伊勢志摩サミットが開催された賢島など、大小様々の島が点在しています。また、過去の水質調査で日本一に輝いた宮川や、和歌山県との境を流れる熊野川など一級河川もあり、山、海、川と豊かな自然に恵まれています。

名産品

世界で初めて養殖に成功し、三重県を代表する名産品となった真珠や、萬古焼や伊賀焼といった焼き物、手仕事が紡ぎだす松阪木綿や伊賀くみひもといった伝統工芸品など、県民の生活に馴染みつつ、多くの名産品が育まれてきました。

  • 真珠

    真珠

    1893年、御木本幸吉は鳥羽湾の「ミキモト真珠島」で、世界初となる真珠の養殖に成功。以来県内には養殖や加工業など、真珠関連の業者が数多く存在しています。

  • 四日市萬古焼

    四日市萬古焼

    土鍋や急須に代表される四日市萬古焼。「萬古」や「萬古不易」の印を押したのがいわれとされ、現在でも四日市市と菰野町を中心に受け継がれています。

  • 松阪木綿

    松阪木綿

    松阪木綿は島渡りと呼ばれる縞模様と藍染の色合いが特徴。木綿栽培に適した松阪周辺では古くから紡織技術が発達し、木綿製品の伝統工芸が発展しました。

  • 伊賀くみひも

    伊賀くみひも

    美しく染め上げた絹糸を編み込み、かつては武士の甲冑や刀の紐に使用されていたといわれる伊賀くみひも。その起源は、奈良時代以前にさかのぼるといわれています。

  • 伊賀焼

    伊賀焼

    伊賀焼は、天平年間(729~749年)に伊賀市北西部の丸柱の農民が焼き始めたのが発祥といわれ、1982年には経済産業大臣指定の伝統的工芸品にも指定されました。

  • 尾鷲ひのき

    尾鷲ひのき

    ひのきの人工造林地は三重県内全域に分布し、なかでも尾鷲は全国的にも有名です。さらに、全国有数の生産地であると同時に、質の良さにも定評があります。

  • 伊勢型紙

    伊勢型紙

    伊勢型紙は、着物の生地に友禅や小紋、浴衣などの柄や文様を染め付けるための型紙で、千年以上にわたり鈴鹿市で受け継がれてきた伝統工芸品です。

  • 伊勢木綿

    伊勢木綿

    伊勢木綿は江戸時代から続く伝統の織物。現在では一軒の業者だけが手がける貴重な伝統工芸品となり、バックやポーチなどの小物も販売されています。

三重の食文化

海の幸、山の幸に恵まれた三重県。豊かな自然に育まれた食材に加え、その良質な食材を生かした郷土料理など、全国に名を馳せる名物グルメが盛りだくさんです。

  • はまぐり

    はまぐり

    「その手は桑名の焼き蛤」という言葉があるほか、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場するなど江戸時代から全国的に有名な桑名の名物。身は大きくて柔らかく、ほのかな甘みと独特の風味が広がります。

  • 松阪牛

    松阪牛

    日本三大和牛のひとつに数えられ、「肉の芸術品」とも呼ばれる最高級肉牛の松阪牛。松阪地方の肥育農家が手塩にかけて育て上げ、きめの細かい霜降りと柔らかな肉質が特徴です。

  • うなぎ料理

    うなぎ料理

    知る人ぞ知る津市の名物であるうなぎ料理。うなぎ料理店が津市内だけでも20軒以上あり、お店ごとの焼き方やタレの違いなど、食べ比べも楽しめます。

  • 伊勢えび

    伊勢えび

    志摩半島を中心に漁獲されている誰もが知る高級食材伊勢えび。三重県は、全国トップクラスの漁獲量を誇りながらも、他県よりも厳しい規則を設け5月~9月にかけては禁漁とするなど、産卵期の保護も行っています。

  • あわび

    あわび

    伊勢志摩エリアの鳥羽や志摩では、海女漁による新鮮なアワビも名物のひとつ。海女さんが素潜りで獲るアワビは古くから伊勢神宮にも奉納されています。

  • 伊勢うどん

    伊勢うどん

    古くからお伊勢参りの際に食べられてきた伊勢うどん。たまり醤油に鰹節やいりこ、昆布などの出汁を加えた黒いつゆに、コシがない太くてふわふわ食感の麺を絡めていただく伊勢のソウルフードです。

  • てこね寿司

    てこね寿司

    てこね寿司は、カツオの刺身を醤油に漬け込み、寿司飯の上に並べて食べる郷土料理。現在でも、お祝いの席やおもてなしの料理として親しまれています。

  • 日本酒

    日本酒

    特に三重県の酒処で有名な伊賀市は、古くから酒造りが盛んな地。良質な米に清冽な水、醸造に適した気候など、酒造りに適した条件がそろい、個性豊かな酒を醸しています。

  • 伊賀米

    伊賀米

    米づくりに適した伊賀地域で育まれた伊賀米コシヒカリは、日本穀物検定協会の全国食味官能試験で最高評価の「特A」を獲得するなど、全国的にも認められた良質さです。

  • 伊賀牛

    伊賀牛

    伊賀牛は、大半が伊賀で消費され、他に出回ることが少ない貴重な牛。産地の伊賀盆地は、気候が暑さに弱い牛の飼育に向いており、良質な肉が育つといわれています。

  • さんま寿司

    さんま寿司

    東紀州の郷土料理さんま寿司は、開いて酢漬けにしたサンマを、型に入れた酢飯にのせて作る押し寿司。地域によって背開きや腹開きなど、作り方の違いに注目してみるのも面白いですね。

  • めはり寿司

    めはり寿司

    めはり寿司は、浅漬けにした高菜の葉でご飯を包むというシンプルな郷土料理です。名前の由来は「目を見開くほど大きな口を開けて食べる」「目を見張るほどうまい」などといわれています。

  • 伊勢茶

    伊勢茶

    伊勢茶とは三重県で作られるお茶の総称。北部では「かぶせ茶」、南部では「深蒸し煎茶」が主流のように、各地で特色あるお茶づくりが行われてきました。

  • かたやき

    かたやき

    かたやきは日持ちが良く、伊賀流忍者の携帯食や合戦地での保存食としても重宝したといわれています。ほどよい甘さと香ばしさをそなえた素朴な味わいです。

  • 南紀みかん

    南紀みかん

    三重県最南端、熊野灘に面した南紀は温暖な気候に恵まれたみかんの一大産地。そこで育まれた南紀みかんは色づきが良く、甘みと酸味が調和した濃厚な味わいが特徴です。

エリア紹介

三重県内の5つのエリアについて、その特色をご紹介します。

三重県マップ

北勢エリア

遊びと学びスポットが充実

三重県北部に位置し、中京圏とも関わりの深いエリアです。「ナガシマスパーランド」「鈴鹿サーキット」など、アミューズメントスポットが充実。東海道47番目の宿場町「関宿」や、四日市市には日本有数の工業地帯もあり、日本の文化や産業史にも触れることもできます。

いなべ市/桑名市/四日市市/鈴鹿市/亀山市/木曽岬町/東員町/菰野町/朝日町/川越町

中南勢エリア

ディープな歴史と自然美

県の中央部の中南勢エリアには、誰もが一度は聞いたことのある、日本で一番短い地名である県庁所在地の津市や、「松阪牛」でおなじみの松阪市などが位置しています。伊勢神宮に仕えた斎王(未婚の皇女)が暮らした斎宮を紹介する「斎宮歴史博物館」や、日本三大峡谷の「大杉谷」など、ディープな魅力を発見できるエリアです。

津市/松阪市/多気町/明和町/大台町/大紀町

伊勢志摩エリア

お伊勢さんや海の魅力を大満喫!

三重の南部に位置する伊勢志摩エリアには、日本人の心のふるさととして親しまれる「伊勢神宮」や、海の生き物たちに出逢える「伊勢シーパラダイス」、「鳥羽水族館」など全国的にも有名なスポットが盛りだくさん!海女小屋体験や、リアス海岸として有名な英虞湾を一望できる「横山展望台」も教育旅行では非常に人気です。

伊勢市/鳥羽市/志摩市/玉城町/南伊勢町/度会町

伊賀エリア

伊賀流忍者と大瀑布に感動

県の西側に位置し、関西圏からのアクセスも良い伊賀エリア。
忍者で有名な伊賀には国内でも珍しい忍者の博物館「伊賀流忍者博物館」や、約30メートルの高石垣を備える「伊賀上野城」があります。さらに、平成の名水百選などに選ばれた「赤目四十八滝」では、まるでアートのような自然美が満喫できます。

伊賀市/名張市

東紀州エリア

三重の世界遺産を訪れる

県の最南端に位置する東紀州エリアでは、世界遺産「熊野古道」が有名です。熊野古道随一といわれる石畳だけでなく、林立する尾鷲ひのき、多くの史跡が残る「馬越峠」、壮大な造形美を誇る「鬼ヶ城」、日本で一番長い砂礫海岸の「七里御浜海岸」など、世界遺産や自然の美しさを体感できるスポットが豊富です。

尾鷲市/熊野市/紀北町/御浜町/紀宝町